日本最北端の地
8月11日、北海道を走り始めて4日目、朝4時ごろ目覚ましの音でたたき起こされた。どうやら同じライダーハウスに宿泊していたチャリサーの面々は輪行バッグにチャリを詰め込み、稚内駅から始発で移動するようだ。そのくそデカいアラーム音が他の宿泊客に対してどう聞こえているのか理解しているのだろうか。彼らがどたばたと騒ぎながら出て行くのを眺めた後再び布団にもぐりこんだ。また7時頃に起きてライダーハウスを出た。タオルを忘れて取りに戻るというアクシデントもあった。最北のセイコマで補給中、同じ道のりを走るチャリダーと話した。この人は2ヶ月くらいかけて走るそうだ。宿泊するキャンプ場も同じだそうだ。当然道のりもほぼ同じなので、補給でちょくちょく会って話した。あまり詳しく聞かなかったけど30代半ばっぽいし会社辞めて走ってるんかなと思ってた。そうして30kmほど走って10時頃に宗谷岬に到着した。そこそこの達成感はあったが、期待の方が大きすぎたようだ。北海道を走り始めてから1日もまともに晴れてないのもあってテンションが下がりつつあった。宗谷岬でボケーっとしていると次々にバスが到着していた。何人もの人が吐き出されて写真を撮っている。なんだかうんざりした。先のチャリダーとみどり湯で会った分割日本一周の大学生と会ってまた話した。
やはり酒はあったけぇんだよな
宗谷岬を出発してオホーツク海沿いを走っていると霧のような雨が降ってきた。濡れるのはまだ良い。視界がものすごく悪い。気持ちの良い道なのにもったいないなあとブツブツと独り言を漏らしながら走った。素晴らしい景色と噂のエサヌカ線にも入り損ねてしまって余計に気分が沈んだ。 この日も全然ペースが上がらない。自然と補給が増える。見えたセイコマにはすべて入っていた。ホットシェフのデカおにぎりがうますぎる。ふと酒コーナーを見ると種類がものすごく多い。つまみになるものも豊富やし無限酔っ払い製造機がそこにあった。やはり寒いところだと酒で暖をとるのだろうか。
クッチャロ湖
14時にはキャンプ地のクッチャロ湖畔キャンプ場に到着した。使用料金はたしか500円くらい。北海道のキャンプ場は本当に安いところが多くて良い。時間的には先に進むこともできたがびしょ濡れになった身体にそんな元気はなかった。湖に浮かぶ夕日が綺麗に見えるキャンプ場らしいのだが、霧と雨でそもそも湖の対岸すら見えない。今日夕日を見ることは叶わなさそうだ。なんだかなーとぼやきながら温泉に浸かると約束された快楽が私の体を支配した。どうしようもない天気への不満を湯に流してテントで寛ぐことにした。はじめてクッカーを使ってお湯を沸かした。キャンプしながらのカップラーメンとコーヒーは何とうまいことか。洗濯を済ませて20時には寝袋に潜り込んだ。
リザルト
- 走行距離 : 95km
- 獲得標高 : 403m
- 出費 : 2,216円
おわり